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クロサイ ブログ ~フウカの種~


国内のサイ状況から野生のサイの密猟現状まで幅広く
by Rhino pentarou
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世界サイの日 2018    2018.9.22

 「9月22日」は世界自然保護基金(WWF)南アフリカによって2010年に提唱された「世界サイの日(WORLD RHINO DAY)」


 ー国内、世界中で密猟による絶滅の危機にあるサイの現状を訴えるためにイベントが行われます。ー



 米、俳優のレオナルド・ディカプリオ自身の慈善活動に熱心に取り組んでいます。密猟されたサイは斧やチェーンソーなどで角をえぐるときに顔も含み顔面血だらけになります)
世界サイの日 2018    2018.9.22_a0313880_11271529.jpg
 
 ディカプリオは9月22日の ″世界サイの日″ にあわせて、声明を出しました。
 
 「サイは極端な密猟により、危機にさらされ続けています。サイの角に高い需要があり、優しい巨人は絶滅の危機に瀕しています。」


 そして、自身のレオナルド・ディカプリオ財団を通じて、1990年に密猟でわずか25頭しかいなくなったタンザニアのクロサイを増やす保護繁殖プロジェクトを応援とその活動をしていることを述べた。




 天王寺動物園でも3年目となる ″世界サイの日″ イベントが行われました。
世界サイの日 2018    2018.9.22_a0313880_12052787.jpg
 まずは大型テレビで天王寺にいるクロサイたちの特徴を含めた紹介!

 1番はトミー。

 先日、亡くなった長寿世界一のクロサイのハナさんの第四子です。

 お母さんは52歳まで長生きしたのですが、国内ではその次がトミー35歳で、お母さんのハナさんと息子のトミーの間のクロサイが国内にはいないので、まだお年寄りともいえないトミーが日本最高齢のクロサイになりました。


 
世界サイの日 2018    2018.9.22_a0313880_12155967.jpg

  サミアちゃん5歳。 いまだに大きなお耳が特徴的な女の子。

 3頭のなかでは一番活発に動きます。

 そろそろ繁殖のことも考えなければいけない年ごろに少しずつ近づいています。

 これに関しては、相性もあるので神経質なクロサイは特に無理のないようにマッチングさせなければ、トラウマになって繁殖ができなくなるリスクもあります。



世界サイの日 2018    2018.9.22_a0313880_12275453.jpg
 ライ7歳。 もう君付けは新成人のような年ごろになっているのでやめます。 でもね、顔が可愛いすぎる。 彼は放飼場に出てくることに慣れてきたけど、まだね、特にライのときは入園者の方は大きな声を出さずに静かに見守って欲しいなといつも思います。


世界サイの日 2018    2018.9.22_a0313880_12402895.jpg
 これは、トミーが大好きだった亡き妻のサッちゃんが角が折れたときの大変な事態だった時の角です。これを持ちながら入園者の方々にサイの密猟を説明されていました。


 ベトナム、中国ではいまだに犀角のニーズが強く、サイの密猟戦争が全体生息数の約80%が1国に集中している南アフリカ共和国を主戦場として続いています。


 サイの角はケラチンというタンパク質で出来ており、私達の爪や髪の毛と同じ成分です。

 
 自分の爪を噛んでいるのと同じ行為で、風邪にも滋養強壮にも薬としての効果は当然、全くありませんし、まして癌にまで効くなんてと伝統医学である中国医学では信じこまれています。


 だったら、中国の富裕層が日本でがん検診、がん治療を目的になぜやって来ているのでしょう?

 
 お金を持っており、サイの角に薬効成分が無いのが分かっているから中国よりも医療が発展している日本に来るのです。


 しかし、ベトナム、中国、中華圏の多くの人が金持ちでもありませんし、社会主義で人権もきちんと確保されていない国々ですから、情報も政府が統制しています。


 お金持ちでもなく、情報の自由もない国の人々が犀角で万病に効くと信じこまれて、もしくは半信半疑でも 藁にも縋る 思いで求めている限り、需要は続き、犀角の値段は闇市場では非常に高騰しています。

 
 高騰が引き金になり、今度は投機的な物として扱われ出し、さらに高騰するという悪循環を起こしています。


 なので、南アフリカでは現地の人だけではなく、隣のモザンピーク人達まで越境して侵入し、リスクよりシンジゲートからの支払われる報酬の方が上回っているので、サイの角を求めて毎日、密猟戦争状態中です。





 イベント中、トミーは餌を美味しそうに食べています。
世界サイの日 2018    2018.9.22_a0313880_13344658.jpg

 これがもし、トミーが野生のクロサイだったなら、どこからともなく いきなり「パーン」と、その後 「パーン」「パーン」と撃たれている可能性があります。



 スマトラサイは約100頭未満、約100頭前後と発表されてきましたが、最近になって、約80頭未満と変わりました。



 インドネシアで保護されていますが、数が少ないので、日に日に繁殖が難しくなり、生息数が増えていません。


 マレーシアに至っては、残りオス1頭、メス1頭しかいなくなりました。


 両国合わせて、約80頭未満です。



世界サイの日 2018    2018.9.22_a0313880_13544866.jpg
 私達は ″世界サイの日″ を通じて情報を共有し、危機にあるサイの5種を絶滅させずに次の世代に引き継がなければいけないのです。






 

by pentarou_2010 | 2018-09-25 14:00 | 世界サイの日 | Comments(0)
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